国会レポート(1)「安倍総理辞意から一日開けて・・・」
おはようございます。日本の政治史上の稀に見る出来事、安倍総理の突
然の辞意から一夜明けました。今回の出来事に対して、辞意表明から次
の新総裁が選ばれるまで私はみなさんに何が起きているのか、どうやって
総裁が選ばれていくのか、見えにくい政治の「生」の現場を国会レポートと
題して伝えていきたいと思います。
昨日は辞意表明の記者会見後に、夕方6時から宏池会谷垣派の集まりが
あり、事態を把握する方向で話し合いがありました。谷垣会長は海外出張
中で帰国する機内で聞いたそうです。先輩議員によると「あまりにも急すぎ
る本当に何が理由だったのか、急に官邸サイドや党役員から体調が悪いと
言い出しているが本当か、麻生幹事長は2日前から知っていたのであれば
それを知っていた責任があるのではないか、総裁選が14日に告示で19日
投票となっているが急ぎすぎていないか、総裁選の日程を決める党総務会
での議論の方向性を見る必要があるのではないか、ここで改めて政策の
転換が必要ではないか」という意見がでました。
私も「参議院選挙で反省すべき点は反省し、改革を進めていくと言ったが、
反省点が明確ではない。国民からの信頼を回復することを第一に考えるべ
き」と言いました。各派閥や無派閥議員ごとにこのような集まりがあったよ
うで、この他にも議員有志でつくる「改革加速議連」、同期「83会」の集まり
もあったようで小泉元首相の再登板を望む若手議員からは、今晩中(12日)
に50人の署名を集めれば要請できるとして、色々な動きがあるとも聞きまし
た。今回の辞意を受けて、政治空白を早く埋めるための総裁選への動きが
活発になっています。
今朝は「83会」の総会があり、新総裁選任に向けて60人ほどの同期が集
まって議論したようですが欠席しました。新人議員が個別に意見を言うので
あればいいのですが、83会で取りまとめるような話ではないと思うからです。
午後から宏池会谷垣派の例会がありました。
谷垣会長の挨拶は「安倍総理は7月の参議院議員選挙の大敗から続投し、
今までのその重圧は大変なものがあり、心労がかさなったのであろう。今
だからこそ国民の負託に答える政党になるか、何をなすべきかを真剣にと
らえる時である。構造改革は必要だが、その陰と見えない部分、弱者に眼
差しを持つべきである。前回の総裁選で“絆”ということを申し上げた。国民
の命や暮らしをどう守っていくべきか、日本経済の足跡をしっかりと見据え
ていくことである。今までの政策から政策転換をしっかりと行い、国民の負
託に答えていくことが大切である」という力強い挨拶がありました。今だから
こそ、困難な時こそ、クリーンで誠実で、もちろん政策通でもある谷垣先生に
今回の総裁選には是非出馬して欲しいと思いますし、そのような熱気に溢
れた例会でした。午後3時からは両院議員総会がありました。
両院議員総会とは自民党に所属する衆参両院議員の全体で行う会議で、
緊急を要する場合は党大会に代わるものです。
檀上には麻生幹事長、臼井総裁選挙管理委員長、二階総務会長、石原政
調会長、尾辻参議院議員会長と議長役の谷川両院議員総会長が並びます。
党則第6条の2には、「総裁が任期中に欠けた場合には、原則として、前項
の規定により後任の総裁を公選する。ただし、特に緊急を要するときは、党
大会に代わる両院議員総会においてその後任を選任することができる」とあ
ります。
自民党本部8階のホールには387人の自民党議員の大半賀が集まりました。
最初に麻生幹事長から安部総裁の辞意表明にいたる説明とともに今回の総
裁選に向けての挨拶があり、引き続き臼井選挙管理委員長から総裁選の日
時について説明がありました。14日告示、15日所見発表、19日両院議員総
会にて投票という日程案です。続いて、会場にいる議員から意見を求めたと
ころ、わずか45分の間に38名の議員から意見が出ました。
いろいろな意見が出ましたので紹介します。
「国民に開かれた総裁選でないと国民の信頼を回復できない」「政策論議を
徹底して欲しいが日付が迫り過ぎている」「期間を延長して2回週末をはさみ
全国の街頭で国民に政策を訴えて欲しい」「自民党の存亡をかけたもので、
開かれた選挙であり、限られた人だけで決めるのではなく自民党員や国民
の声を聞くことが必要である」「事務的にどこまで許されるのか1週間以上の
延長が必要ではないか」「臨時国会中に無駄に税金を使うことにならないか、
時間はかけられないはずである」「堂々たる総裁選をやるべきであり、政策と
志と熱い思いをもった人が立候補すべきである」「何と言っても盛り上がりが
必要であり、おもしろくないと国民は注目しない」「3日前に知っていたのなら
国民にわかるように説明しないとならない、急いで先に進めるという説明が
必要ではないか」「パブリックコメントで国民の意見を求めたらどうか」「総理
が不在のこの間、国家の緊急事態のために総裁代理をたてた方がいい」
「この結果は自民党が出した結果であり、安倍総裁を選んだ連帯責任があ
る」などでした。
私は国民に開かれた総裁選であり、各候補者の政策論の展開が国民に理
解でき、候補者の顔と考えが見える総裁選であるべきだと思います。日程
的にはあまり引き延ばすのではなく、その間政治的空白を作ることで、開会
中の臨時国会の維持費に時間やお金が使われていくことは世論からも受け
入れられないことであると思いますが、国民の納得のいく総裁選を行うべき
だと思います。これらの意見をふまえ、
総務会が開かれた結果14日公示、15日立候補届出、23 日投票日となる報
告が派閥の会合でありました。また明日お昼に宏池会谷垣派の集まりがあ
りますが、谷垣会長擁立の声は派閥内外からも高まっている中で、谷垣会
長が国のため、国民のため、自民党のためにどのような政治判断をなされる
のか、明日一日見守りたいと思います。
追伸:いま、夜8時を回ったところ一人国会の事務所でこのブログを書いてい
ます。同じフロアの2軒となりに福田康夫先生の部屋があり、部屋の前には
たくさんの取材カメラマンが押し寄せています。本来であれ
ば、今晩は地元に戻り、明日の敬老会に出るはずでしたが、こうして東京に
残りながら、何が起こるかわからない現実を受け止め、しっかりと皆さんにお
伝えしていかなければならないと思っています。
谷垣会長より挨拶
麻生幹事長より挨拶
自民党本部の混雑した入口