厚生労働委員会レポート(8) ~2度目の質問~
今日は、この臨時国会で2度目の質問をしました。
テーマは、与党、民主党がそれぞれ提出している、国民年金法改正案に
ついてです。いつもの委員会とは違い、答弁席には、与党、民主党の提案
者が座り、政治家vs官僚ではなく、主に政治家同士の議論になります。
私は民主党案に対して、多くの質問をさせていただきました。普段とは雰
囲気も違い、緊張感も溢れる中、30分の質問でした。以下、質疑応答の
部分を掲載します。
対民主党 1問
【1.民主党提出予定 年金制度改正法案について】
<問> 民主党は、年金制度改革が必要だと言っているが、今回の事務
費法案を提出する前に、そもそも年金制度改正法案を先に出すべでは
ないのか。
〔答〕(民主党 足立信也提案者)これまでの国会で、民主党も2度法案を
提出している。制度論が大事なことは承知しているが、国会でどの法案か
ら出すのかは政策判断である。国民年金は49%の人が払っていない。
将来的に年金制度を一元化し、公平な制度にすることが第一の目的と考
え、所得比例年金と最低保障年金を組み合わせた制度設計を考えている
ところ。
対与党 1問
【2.悪質な事案や事業者に対する責任追及について】
<問>保険料納付に関して、詐欺・横領などの悪質事案、悪質業者
等の責任追及についてはしっかりとやるべきと考えるが、与党案の確
認と提案者の決意について伺いたい。
〔答〕(自民党 大村秀章提案者)的確な指摘をいただいた。今回法案提出
の第一の目的は、厚生年金関係の年金記録問題を給付に結びつけること
にある。時効の壁があるので、今回は任意の納付としているが、過去にさ
かのぼって追いかけることで、必ず納めていただくよう、周知徹底、督励を
していく。詐欺、横領など悪質な事案、事業者に対しては、刑事告発も視野
に入れ対応したい。
対民主党 3問
【3.流用の定義について】
<問>参議院に民主党が提出した「流用の定義」では、「社会通念的」
と「法的」の2つの定義が述べられているが、定義は一体何なのか。
〔答〕(民主党 大塚耕平提案者)厳密に言えば、「法的には国民年金及び厚
生年金保険の非保険者が納付した保険料を、国民年金の給付及び厚生年
金保険の保険給付以外の費用に充てること」を指す。
<問>「年金給付以外の費用」であって年金保険料を充てることが可
能な費用とは、一体何か。
〔答〕(民主党 大塚耕平提案者)国民の不安を解消するためには、給付以外
には一切使えないということを前提としており、そのほうが国民にもわかりや
すいのではないか。
<問> 民主党が示した社会通念的の定義では、「保険料を、
公的年金事業の健全かつ効率的な運営、及び国民の信頼を得るに足
る運営に反する費用に充てることを指す」としており、一定の運営経費
に保険料を充てることを前提としているのではないか。このようなあいま
いな「流用」定義は撤回すべきではないか。
〔答〕(民主党 大塚耕平提案者)先ほども申し上げたが、法的定義は
ひとつである。ただ、衆議院・参議院の質疑の中で、年金制度運営の
ための事務費は保険料で賄ってよいとのご指摘をいただき、それは充
分に理解できるが、民主党の定義としては、給付以外には使えないと
している。
対民主党 3問
【4.民主党提案の法案の財源のための積立金運用益からの流用に
ついて】<問>先日の提案者の答弁で、年金積立金の運用益を活用
するとういう方法を「採用すべきでない」との発言があったが、なぜか。
〔答〕(民主党 大塚耕平提案者)予算措置を伴う法案が成立した場合には、
予算編成過程の中で捻出するのが第一義と考えている。従って、年金積立
金の運用益を活用するという考えは、優先度が低く、使うべきではないと考
えている。
<問>年金積立金は、将来の年金給付のために積み立てた
保険料そのものであり、運用益とはいえ、これを活用することは、民
主党の提案と明らかに矛盾するものである。民主党が提案した9つ
の2000億円の財源確保策から、年金積立金の運用益を活用するとい
う案は撤回すべきと考えるが、民主党の見解は。
〔答〕(民主党 大塚耕平提案者)質疑の中で示せと言われたので示した
もので、民主党側から提案はしていない。バリエーションのひとつとして説
明をした。
<問>では財源確保はどうするのか。
〔答〕(民主党 大塚耕平提案者)編成過程の中で、予算措置が必要な法
案が成立すれば、予算措置を講ずるのが行政府、政府の役割だと考える。
法案を提出するには、その法案の定義も、財源についても、
そしてバリエーションもきちっと国民に向けて説明すべきではないのか。
ところが明確な定義もなく、財源についてもあいまいな内容である、民
主党提出法案は、撤回すべきであるということを最後に申し上げて、質
問を終わります。


















